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スマホのトラブルあれこれ

iPhoneフラッシュメモリの寿命を知っていますか?|得する豆知識!

こんにちは!本日も「 iPhoneのお役立ち情報」をお送りいたします!エックスリペアスタッフの大橋です!

家の掃除中、昔のiPhoneを見つけて久しぶりに見てみようと思ったら、中身が消えている…。そんな経験はありませんか?

そんな経験がある方もない方も、今使っているiPhoneのデータはどのくらい使い続けられるのかご存じでしょうか?

実はフラッシュメモリには寿命があります。知らないと、気付かない内にデータが消えている、なんてことがあるかもしれません。寿命を知っていれば、その日が来る前に他のスマホに引き継いだり、バックアップを取ることで、データを守ることができます。

フラッシュメモリについてよく知らないと、メモリを劣化してしまうNG行動を気付かないうちにしているかも知れません。そもそも「フラッシュメモリ」という言葉を初めて聞いた方もいらっしゃると思います。

そんな方のために、これからフラッシュメモリとは何か、なぜ寿命を迎えてしまうのか書いていきたいと思います!

iPhoneのフラッシュメモリの寿命は長くても8年程度

iPhoneやAndroidなどのスマホには「NAND型フラッシュメモリ」が内蔵されています。

使い方やメモリの種類によって寿命は変わってくるので一概には言えませんが、通常の使い方をしていれば、メモリの寿命は5年程度またはそれ以上と言われています。
種類によっては10年以上維持できるものもあります。

5年以上というと、結構長持ちだと思いませんでしたか?

ほとんどの場合、フラッシュメモリの寿命が来る前にiPhoneのバッテリーや他の部品が劣化するので、フラッシュメモリの劣化によって買い替えを心配する必要はありません。

ですが、フラッシュメモリを劣化させてしまう、寿命を縮めてしまうNG行動があります。

ここからは大事なデータが入ったメモリの寿命を縮めない対策をお伝えしたいと思います。

まずはフラッシュメモリがどんなものか見ていきましょう。

フラッシュメモリって何?

ここまでフラッシュメモリの寿命の話をしてきましたが、そもそもフラッシュメモリとは何でしょうか。

フラッシュメモリは「データを保存する部品」

フラッシュメモリとは、データを保存する部品のことを指し、画像や動画、音楽などの情報を何度も繰り返し書き込むことのできる記憶装置です。

特徴は電源を切ってもデータが消えない、データの消去をぱっと一括して行えることです。
写真のフラッシュのように一瞬でデータを消すことができるので、フラッシュメモリと命名されたそうです。

フラッシュメモリには種類がある

フラッシュメモリは2種類に分けられます。

  • NOR型
  • NAND型

最初にフラッシュメモリとして開発された「NOR型」に比べ、後から開発され、小さく安価な「NAND型」は、iPhoneなどのスマホ、PC、USB、デジカメ用メモリーカードなどの記憶媒体として使われています。

使われているのはスマホだけじゃない!

フラッシュメモリはスマホだけでなく、PCやデジカメなど、身の回りの電子機器のほとんどに使われています。
私たちはフラッシュメモリに囲まれて日々生活していると言っても過言ではないのに、その正体を知らないで過ごしています。

次は、フラッシュメモリの寿命についてみていきましょう。

なぜフラッシュメモリに寿命があるの?

フラッシュメモリの書き換えの回数に上限があるためです。

無限にデータの書き換えができるわけではないのです。電子機器はいつか限界がきてしまいます。
フラッシュメモリは記録方法の違いで3種類に分けられ、それぞれ寿命が異なります。

それぞれの寿命

・SLC(シングルレベルセル)

超高速でデータを記録し、耐久性も高く高性能ですが、お値段も高いです。
書き換え回数の上限は10万回、寿命は最も長く、約10年です。

・MLC(マルチレベルセル)

高速でデータを記録し、耐久性もまあまあ高いですが、価格はSLCの半分程度です。
書き換え回数の上限は1~3万回、寿命は約7~8年です。

・TLC(トリプルレベルセル)

MLCに比べてデータ記録は遅くなりますが、十分な耐久性を持ち、お手頃な価格です。
書き換え回数の上限は5千回、寿命は約2~5年です。

iPhoneに使われているのは「MLC」か「TLC」

公式の発表ではありませんが、iPhoneには「MLC」か「TLC」が内蔵されていると言われているので、フラッシュメモリの寿命は長くても8年程度と言えるでしょう。使い方や環境によって実際の寿命は変わってくるので、必ずしも8年持つとは限りません。

ただし、一般的な使用方法でiPhoneのフラッシュメモリが寿命を迎えることはほとんどありません。フラッシュメモリの耐久性を気にしてスマホを買い替える必要はないでしょう。

フラッシュメモリが寿命を迎えるとどうなるの?

フラッシュメモリが寿命を迎えると、急に使えなくなるということは多くありません。たいてい使えなくなる前に兆候が見られます。

すでに保存されているデータが壊れ、文字化けしたり、読み込めないなどのエラーが発生します。他にも、読み込みはできるが、書き込みだけができないなどのケースも見られます。

この段階では他のメディアにバックアップを取れば、破損していないデータを保存できます。

メモリにアクセスできなかったり、書き込みや読み込みができなくなると、フラッシュメモリが寿命を迎えた状態といえます。

大切なデータを失わないためには、こまめに外部メモリにバックアップを取ることが一番安全といえます。

フラッシュメモリの劣化を早めるNG行動と寿命を延ばす工夫

フラッシュメモリの書き換えの仕組みに合わせた使い方をすることで、寿命を縮めることを防げます。

NG①:使用するメモリ容量を半分以上使っている

例えば128GBのiPhoneであれば、使う容量は64GBまでに制限し、書き換え回数を減らしてあげれば、劣化を回避することができます。フラッシュメモリにデータを記録する時、書き込みするメモリ上のエリアを移動しています。同じエリアを使い続けないよう、場所をあけておくことが大切です。

NG②:頻繁にデータの編集や移動をしている

上で書いたように、書き換えの回数が増えると劣化の原因になります。ファイルサイズの大きな動画を編集したり、移動させることでも書き換えが発生するので、フラッシュメモリの劣化が早まります。データを増やすことだけが書き換えではないので、注意が必要です。

NG③:長期間の放置

長期間データの書き換えが行われないと、フラッシュメモリ内で自然放電が起きます。これはデータ破損の原因になります。古いiPhoneのデータを見れなくなったという場合、自然放電が原因かもしれません。現在使っているiPhoneでは心配しなくて大丈夫です。

まとめ

  • iPhoneのフラッシュメモリの寿命は長くても8年
  • データの書き換え回数の上限を超えることで、フラッシュメモリは寿命を迎える
  • 使えなくなる兆候は、データの破損や読み込み・書き込みができなくなる
  • フラッシュメモリが寿命を迎えると、データは消失する
  • 一般的な使い方では、フラッシュメモリよりバッテリーなど他の部品が先に寿命を迎えることが多い
  • フラッシュメモリを劣化させないための工夫
    1 使用するメモリ容量を半分以下にする
    2 頻繁にデータを編集しない
    3 長期間放置しない

以上、iPhoneに内蔵されたフラッシュメモリの寿命について紹介しました。

iPhoneではフラッシュメモリの寿命があるものの、気にする必要はないと知って安心しました。
しかしフラッシュメモリを劣化させる行動は気をつけないといけないですね。写真撮影が好きで頻繁に編集しているので、iPhoneを守るためにも頻度を減らそうと思っています。

フラッシュメモリはiPhoneだけでなく、様々な電子機器にも使われているので、覚えていて損はないと思います。ある日データが消えていた、そんなことがないようみなさんもバックアップは頻繁に行ってくださいね!

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