こんにちは!本日も「iPhoneのお役立ち情報」をお送りいたします!エックスリペアスタッフの大橋です!今回は、iPhoneの快適な使用感を実現している内臓センサーについて解説していきます!
みなさんは、iPhoneにどのようなセンサーが搭載されているのかご存知でしょうか。

なんとなく光センサーがあるのは知ってます…。
iPhoneの裏側で働いているセンサーは、普段の使用ではっきりと意識する機会は少ないものですが、快適な使用感に重要な役割を果たしています。それぞれの役割を知っておけば、故障や不具合にも気が付きやすくなります。
また、最近では魅力的な機能を実現するLiDARが登場した他、14シリーズではいくつかの性能が大幅に向上しています。

機種変更の際にも参考になりますよ!
今回の記事では、全てのiPhoneに搭載されている6種類のセンサーと、12以降のPro版にのみ搭載されているLiDARの機能、そして14シリーズの新機能を支える進化について解説していきます!
iPhoneの搭載センサー一覧

すべての機種に搭載されているのは次の6種類です。
搭載センサー一覧
- 近接センサー:画面に物体が近づいたのを検知する
- 環境光センサー:周囲の明るさを測る環境光センサー
- ジャイロ(角速度)センサー:画面の回転を検知する
- 加速度センサー:振動を検知する
- 地磁気センサー:方角を測る
- 気圧計:気圧を測ることで高度を測定する
これら6つが周囲の状況を感知し、対応することで、スマホを快適に使用できるのです。
また、iPhone12/13/14のPro版には、LiDARという周囲のものとの距離を測るためのセンサーも搭載され、ARなどの近未来感のある機能に利用されています。
各センサーの位置と役割

それでは、それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。

役割を知っておけば、不具合への対処もしやすくなりますよ!
センサーの不具合に気づいたらこちらの記事を参考にしてください!↓
通話中に大活躍!近接センサー
近接センサーの役割が最も発揮されるのは通話中です。頭が近づいたり離れたりするのを感知して、画面を自動ロック/解除してくれるのです。
スマホはディスプレイに指で触れることで操作できますが、通話中にはこのディスプレイに耳を当てることになりますよね。画面をロックしなければ、耳などが当たって誤操作してしまう可能性があります。
画面表側にものが近づいたのを感知するものなので、ディスプレイ側上部のインカメラ付近についています。

この部分に傷や汚れがあると不調につながるので、注意しましょう。
見やすい画面を実現!環境光センサー
環境光センサーは周囲の明るさを測定し、それに合わせて画面の輝度を調整してくれます。また、iPhone8以降ではTrueToneという機能が追加され、色味も調節してくれるようになりました。
画面の明るさは手動でも変更できますが、目へのダメージを抑えることや、省電力の効果を考えると、自動調整はとてもありがたい機能です。

でも、自動調整にしていると、ちょっと影になっただけで画面が暗くなって、気が散るんですよね…。

確かに、昔はそうでしたね。
少し前のiPhoneでは、使用中に環境光センサーのある画面上部を手で覆ったり、頭や物などで少し影になったりしただけで画面が暗くなり、うっとおしく感じた人もいるのではないでしょうか。しかし、そんなユーザーの声を聞いてか、最近では使用中に影になったくらいでは明るさがコロコロ切り替わらないようになっています。

それなら、自動調整のほうがいいかもしれませんね!
動きや移動を正確に感知する4つのセンサー
ジャイロ、加速度、地磁気、気圧のセンサーは、それぞれの情報を組み合わせることで、スマホの動きや移動を正確に認識します。
いずれも内側の基盤に埋め込まれていて外側からは見えませんが、多種多様な機能に関わっています。
4つのセンサーの機能
- 縦画面/横画面の切り替え
- ロック時に持ち上げを検知して画面を点灯させる
- カメラの手ぶれ補正
- マップの道案内中の移動や進行方向の検知
- 階段の上り下りの測定

本当に色々なところで活躍していますね!
最新のLiDARとは?
iPhone12Pro登場時に話題になったのが、LiDAR(ライダー)センサーです。LiDARとはLight Detection and Rangingの略で、光によって周囲のものを検知し、距離を測定する技術です。
レーザー光を発して、それが周囲のものに反射して戻ってくるまでの時間を測定することで、対象との距離を正確に測っています。

LiDAR自体はiPhone独自のものではなく、ルンバや自動配膳ロボットなどにも利用されています。
iPhoneでは、12以降のプロシリーズにのみ搭載されています。Proの3つのレンズの下についている、黒い丸がLiDARです。

LiDARはProならではの魅力的な機能を実現しています。
LiDARの機能
- 暗い場所で被写体を綺麗に撮影
- カメラに写した風景の中に架空のキャラなどを登場させるAR技術
- 部屋やものをまるごと3Dスキャン
- 周りのものの大きさや距離を測定

すごい!近未来的でかっこいいですね!

iPhone12以降では、LiDARを使うためにProを選ぶ価値もあるかもしれませんね。
こちらの動画では、LiDARを使用したさまざまな機能を解説しています!↓
iPhone14ではここが進化した!

2022年秋に新発売されたiPhone14では、従来のセンサーが大きく進化しました。

実は14シリーズの魅力的な新機能を支えているのが、センサーの進化です。
【衝突事故検出】進化した速度センサー
iPhone14の発表で、Appleのサイト見てみたけどおもしろい📱衝突事故検出ってすごい!地味なとこだけど時計表示のフォントが選べるのやってみたいな😆#企業公式相互フォロー
— collemite (@collemite) September 8, 2022
iPhone14シリーズでは、自動車の衝突事故を自動検出し、消防や警察などに緊急SOSを自動通報する機能が追加され、話題を呼びました。この新機能、実は過去の衝突事故のデータと、進化したセンサーの性能に支えられているのです。
衝突事故検出を支える最新性能
- 急加速や急減速を検知
- 車の向きが突然変化したのを検知
- エアバックが開いた時の車内の気圧変化を検知

新機能の裏側にはセンサーの高性能化があったんですね!
デュアル環境光センサー
さらに、iPhone14ではより魅力的な写真が撮れるようになりました。これには、進化した環境光センサー、「デュアル環境光センサー」が背面の光も検知するようになったことが一役買っています。

デュアル環境光センサー…カッコ良さそうな名前ですね。

デュアルとは、「2つ」の意味ですね。
従来の内カメラ付近のセンサーに加え、背面に2枚目のセンサーが搭載されたのです。この背面のセンサーが、写真を撮る時に外カメラ側の明るさを測定し、光の調整がより正確になっています。
まとめ
ポイント
- すべての機種に近接、環境光、ジャイロ、加速度、地磁気、気圧の6種類のセンサーが搭載されていて、周囲の状況を正確に検知している。
- iPhone12,13,14のPro版にはLiDARという、周囲のものの検知や距離を測定するセンサーが搭載されている。
- iPhone14では従来のセンサーの性能が上がり、2つ目の環境光センサーが搭載されたことで、衝突事故検出やカメラ性能の向上を可能にした。
スマホの快適な使用感を見えない部分で支えてくれているのがセンサーの役割です。iPhoneの不調時や機種変更の際には、各センサーの機能も参考にしてみてくださいね!