こんにちは!本日も「iPhoneのお役立ち情報」をお送りいたします!エックスリペアスタッフの大橋です!
Appleは、毎年秋に新しいiPhoneを発表しています。最新のカメラ性能、革新的なデザインをもつ最新機種はとても魅力的ですが、なかなか手が出ないお値段でもあるものです。
それに対し、その年の最新iPhoneと同じチップを搭載しながら、かなりのお手頃価格で手に入るのがiPhoneSEシリーズです。特に第2世代のSEは、その安さに加えてiPhone8と同じデザインという点でも、ホームボタンがある時代のiPhoneのファンに大人気でした。
安さとホームボタンが魅力的なSE2ですが、購入するとなるとやはり8〜13のナンバリングシリーズや、2022年春に新発売されたSE3とのスペック差は気になるところです。

コスパを考えると結構悩みどころですね…
この記事では、iPhoneSE2を買おうか迷っている方向けに、そのスペックと価格を5万円以下で手に入る他機種と徹底比較していきます!
iPhoneSE2の基本スペック!比較対象になるのは?

iPhoneSEシリーズは 2016年、2020年、2022年の春にこれまでで3世代発売されています。その年の最新機種であるiPhone6s, 11, 13と同じチップを搭載していながら、より安く手に入るのが魅力です。
さらに、SE=”Special Edition”として、昔のデザインを維持しているのもファンには嬉しいところ。第2世代と第3世代ではホームボタンがあるiPhone8と同じデザインになっています。

つまり、SE2はiPhone8と同じ見た目、11と同じチップということです
2022年春にSE3が出て以来、ホームボタン付きの最新機種ではなくなりましたが、逆に型落ちして安く手に入るようになったとも言えます。
iPhoneSE2の魅力
- ホームボタンがあってコンパクト
- 比較的新しいチップを搭載している
- SE3と比べて安い
しかし同時に、次のような心配もあるのではないでしょうか。
iPhoneSE2の心配点
- SEシリーズとナンバリングシリーズの差が気になる
- 最新のSE3との差が気になる
特にSE3と迷っている方が多いと思います。SE3はSE2の完全上位互換なので、基本的にはSE3の購入をお勧めします。しかし、SE3より安いスマホが買いたいとなると、SE2やXS/XRも検討してみても良いでしょう。

値段とスペックを比較して決めていきましょう!
それでは、まずはSEシリーズとナンバリングシリーズの差を詳しく見ていきましょう。
見た目は8、中身は11!ナンバリングシリーズとの差は?

X以降のナンバリングシリーズでは、デザインが大きく変化しました。ディスプレイサイズが大きくなるとともに、画面上部にノッチが登場し、ホームボタンが撤廃されました。この変化は賛否あり、iPhone8までのデザインの方が好き、という人もいまだに多く残っています。
そんな中で発売されたのがiPhoneSE2。8と全く同じデザインでありながら、11と同じチップを搭載、しかも安い、という点でiPhone13の発売後も選ばれ続けるロングセラーとなりました。
発売から1年後もオススメ!↓
それでは、まずは見た目にはほとんど区別がつかない、iPhone8との差を見ていきましょう。
iPhone8との違いは?
iPhone8とSE2の違いは中身のチップだけ、と言っても過言ではありません。本体やディスプレイのサイズ、重さ、強度や耐水性、さらにバッテリーやデータの容量も同じです。
見た目で唯一違うのはカラーバリエーション。8はシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色、SE2はブラック、ホワイト、レッドの3色になっています。

11シリーズ以降で言うと、8のカラーはPro版と、SE2は無印やminiと似ていますね
それでは、肝心のチップの性能はどれくらい違うのでしょうか。公式サイトの情報を比較してみましょう。
iPhone8/X | iPhoneXS/XR | iPhone11/SE2 | |
---|---|---|---|
チップ | A11 Bionic | A12 Bionic | A13 Bionic |
CPU | 6コア | 6コア | 情報処理全般 |
GPU | 3コア | 4コア | グラフィック処理全般・CPUの補佐 |
Neural Engine | 2コア | 8コア | 機械学習 |
参照:Apple公式サイト

にゅ…にゅーらるえんじん?

iPhoneのチップに搭載されているシステムのひとつです!
各システムの役割
- CPU:情報処理全般
- GPU:グラフィック処理、CPUの補助
- Neural Engine:Apple独自の機械学習システム。データのパターン認識により識別や予測をするAI技術の1つ。
NeuralEngineは、特に顔認証や写真の人物判定、背景と被写体を区別し、背景のぼかしや被写体の強調ができるポートレートモードなどに活かされています。A11とA13ではこのNeural Engineのコア数が4倍にもなっています。
実際、8とSE2ではレンズの性能は変わらないものの、ポートレートモードやエフェクトは大きく向上しています。ちなみにiPhoneXも8と同じチップなので、レンズ性能はSE2より優れているものの、ポートレートモードなどは未搭載です。
iPhone8、Xは避けた方が良い
より安くiPhoneを手に入れたいという人は、iPhone8やXも視野に入れて検討しているかもしれませんが、今からこれらの機種を買うのはおすすめしません。確かに8、XはSE2より安く手に入りますが、先ほど見た通り、A11とA 13の性能には大きな差があります。
さらに、古いチップは性能面で劣るだけでなく、近いうちにiOSメジャーアップデートの対象から外されてしまう可能性があります。2022年秋に配信開始のiOS16では、A10チップ搭載のiPhone7以前の機種が対象外になったことを考えると、次は8やXが近い将来対象外になってしまうでしょう。

安く買ってもすぐに買い換える羽目になるなら、損ですよね…
iPhoneXS/XRや11と迷うならカメラ性能と値段を比べよう!
ホームボタンがどうしても欲しい人にとっては、iPhone8は避けるべきとなるとSE2かSE3の二択になります。しかし、コスパ重視となるとXR/XSや11シリーズも候補に上がってきます。
値段や性能を比較してみましょう。
XS | XR | 11 | 11Pro | SE2 | |
---|---|---|---|---|---|
新品最安値 | 22,400 | 43,800 | 44,000 | 53,800 | 22,700 |
中古最安値 | 19,800 | 17,000 | 30,350 | 36,000 | 15,900 |
搭載チップ | A12 | A12 | A13 | A13 | A13 |
バッテリー容量(ビデオ再生時間) | 16時間 | 14時間 | 17時間 | 18時間 | 13時間 |
カメラレンズ | 広角 | 広角・望遠 | 広角・超広角 | 広角・超広角・望遠 | 広角 |
光学ズーム | なし | 2倍 | 2倍 | 4倍 | なし |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ | 5.8インチ | 6.1インチ | 5.8インチ | 4.7インチ |
参照:Apple公式サイト

XRやXSは中古ならSE2と同じくらいの値段で手に入りますね!
XR/XSには、SE2のカメラにはないナイトモードやスローモーションビデオなどの機能が追加されました。また、XSでは望遠レンズや、拡大しても画質が下がらない光学ズームも搭載されているなど、カメラ性能にはSE2と大きな差があります。
搭載チップはSE2の方が1つ新しいA13チップですが、A12チップとA13チップの性能差は比較的小さめです。
【チップの性能差】
iPhoneXR/XS | iPhone11/SE2 | |
---|---|---|
チップ | A12 Bionic | A13 Bionic |
処理スペック | 11の1.15倍 | 12の1.2倍 |
グラフィック性能 | 11の1.5倍 | 12の1.2倍 |
安く買いたいけどカメラ性能もなるべく高い方がいい、という方はXS・XRも検討してみても良いかもしれません。
また、11や11ProではチップがSE2と同じ性能になり、カメラ性能はよりパワーアップしています。ただし、11以降のナンバリングシリーズとなると、SE2との価格差は1.5〜3万円とやはり高額になってきます。
ホームボタンの有無で迷っている方はこちらも参考にしてみてください!↓
SE3との違いは?

それでは、2022年春に発売されたSE第3世代とSE第2世代の差を見ていきましょう。まずどちらを買うか迷っている人のために結論からお伝えすると、基本的には第3世代の購入をおすすめします。
SE3はSE2の完全な上位互換にもかかわらず、中古最安値33,000円、新品最安値37,000円と、SE2とは2万円以下の差になります。ホームボタンつきのiPhoneが欲しい人なら、SE3が今1番おすすめです。
SE3はSE2の完全上位互換
それでは、SE2とSE3を比較していきましょう。カラーバリエーションまで全く同じで、見た目からは全く見分けがつかない機種ですが、性能面の差はとても大きいと言えます。
2万円の差額を出す価値は十分にあるので、よほどお金に余裕のない方以外はSE3を選ぶのをおすすめします。
進化したのは次の3点。
SE2とSE3の差
- 内臓チップがA13BionicチップからA15Bionicチップに
- 携帯電話通信が4Gから5Gへ
- データ容量最大256GBを選択できるようになった
特に内臓チップと通信の高速化は見逃せません。
内臓チップについてはA13BionicとA14/A15BionicチップでCPU、GPUコア数は変わりませんが、Neural Engineは8コアから16コアに大幅に増加しています。そのためレンズ性能自体に差はなくとも、写真や動画の処理はSE2と比べて確実に向上しているはずです。
また、通信回線が5Gになれば、Wi-Fiがない場所や混雑した場所でのネット接続が快適になります。
現在A14以上のチップが入っていて5G通信に対応しているiPhoneは12・13シリーズとiPhoneSE3だけ。12・13シリーズが5万円以上と高額になってくるのに対し、3万円代で手に入るiPhoneSE3はかなりコスパが良いと言えます。
まとめ
ポイント
- iPhoneSE2はiPhone8・SE3と同じ見た目、11と同じチップ
- ホームボタン・指紋認証つきのiPhoneが欲しい方はSE2よりSE3を選ぶべき
- なるべく安くiPhoneを手に入れたいなら、iPhoneSE2、XR/XSも候補に入る
指紋認証派にはありがたいiPhoneSEシリーズ。型落ちしたSE2は安く手に入りますが、最新のSE3がやはりコスパ最強です。
買い替えを考えている方はぜひ参考にしてみてください!